AIとのやり取り関連

プロンプトの作成のコツ

AIとやり取りをする上でとても重要になるのがプロンプトです。
プロンプトとは、AIに対する命令文、質問文のことです。
プロンプトの精度が、AIから得られる回答の精度を大きく左右します。
プロンプトの作成における重要なポイントを、プロンプトの例を参考にしながらご説明します。

〈プロンプトの例〉

# 質問の目的
私は、新製品のマーケティングキャンペーンを計画しているマーケティングマネージャーです。

## 背景情報
- 製品名:**スムージーブレンダー**
- ターゲット市場:健康志向の若年層
- 主な宣伝チャネル:ソーシャルメディア

## 具体的な質問
- ソーシャルメディアを通じて、どのようにしてターゲット市場にアプローチすれば効果的か?
- 実施すべき**具体的なキャンペーン戦略**は何か?

## 回答で期待する形式
- 戦略ごとに**リスト形式**で提供してください。
- 各戦略には簡単な説明を加えてください。

〈具体的に詳細まで指示する〉

詳細な回答を期待するには、プロンプトも具体的かつ詳細にする必要があります。
「目的」「背景情報」「質問内容」を記載することによって、AI側がどのような状況でなぜこの質問をされているのかを理解することができます。結果、その内容に沿った適切な回答を引き出しやすくなります。

何をするか教える   AIに任務を教えます。たとえば、「この文章を短くして」とか「この質問に答えて」など、具体的な任務を指示します。
情報を与えるある仕事をする時、その背景についての情報をAIに教えます。これにより、AIはその情報をもとにより的確な回答を出すことができます。
どう出力するか教える     プロンプトで、AIにどんな形で答えてほしいかを教えられます。たとえば、リストで答えてほしい、パラグラフで書いてほしい、会話形式で答えてほしいなど、出力の形式を指定できます。
性格やスタイルを決めるAIに特定の性格や話し方をさせたい時、プロンプトでその指示をすることができます。これによって、AIが作る文章が、公的な雰囲気の文章になったり、友達のようなフランクな文章になったりします。
制限を設定する特定の話題や言葉を避けたい場合、プロンプトでこれらの制限を設定することが可能です。これにより、AIが不適切な内容を避けるようになります。

〈AIの回答のフォーマットを指示する〉

回答のフォーマットを事前に指示することで、回答があなたの期待に合った形で提供される確率が高まります。
例えば、リスト形式、段落での詳細な説明、または特定の問いに対する短い回答など、具体的に求める回答のスタイルを指定しましょう。

リスト形式での回答を求める場合
 「顧客サービスを改善するためのトップ5の戦略をリスト形式で提供してください。」
段落での詳細な説明を求める場合
 「顧客サービスの質を向上させる戦略について、その実装方法と期待される効果について詳細な段落で説明してください。」
特定の問いに対する短い回答を求める場合
 「最も効果的な顧客サービス戦略は何ですか? 短い回答で教えてください。」
回答の難易度を指定する場合
 「効果的な顧客サービスについて、小学生でもわかるように回答してください。」

〈プロンプトを構造化する〉

GPTが理解しやすいプロンプトを作成するためには、理解しやすい形式で記載することが重要です。マークダウン形式で作成することをお勧めしております。以下のステップに従って、プロンプトを構築してみましょう。

・見出しを使用する
マークダウンの見出し機能を使って、プロンプトの主要な部分を区切ります。これにより、質問の目的、背景情報、具体的な質問点などを明確に示すことができます。
見出しは「#」を使って作成します。「#」の数によって見出しのレベルが決まります。また、「#」は半角である必要があり、「#」とテキストの間には半角スペースが必要です。
・リストを活用する
リスト形式(- や * を使用)を使って、質問の要点、条件、または回答で期待するポイントを整理します。これは、プロンプトの読みやすさを向上させ、GPTに対して求める情報のポイントを明確に伝えるのに役立ちます。入力の際は全ての記号が半角である必要があります。
・重要なキーワードを強調する
太字やイタリックを使って、特に重要なキーワードやフレーズを強調します。これにより、GPTの注意を特定の要素に向けやすくなります。テキストボックスに入力する際、「*」または「_」で文章の前後を囲むとイタリック体、「**」または「__」で囲むと太字、「***」または「___」で囲むとイタリック+太字になります。「*」及び「_」は半角である必要があります。
例:「*この文章はイタリック体になります*」「**この文章は太字になります**」
・段落分けをする
長文のプロンプトの場合は、段落分けをして読みやすくします。各段落では、一つのアイデアやトピックに焦点を当てるとよいでしょう。